居場所になる椅子 1 「CARL HANSEN & SØN OW149 コロニアルチェア」
Ole Wanscher(オーレ・ヴァンシャー)によるデザインの、カール・ハンセン&サン社 OW149 コロニアルチェアは、長く人々の暮らしの中で歩みを共に育んできたソファとして、現在に至るまで名作として人気の高いプロダクトです。
当店のインスタグラムでも何度か紹介いたしました、こちらのコロニアルチェア。
今回はその魅力をさらに掘り下げてお伝えしたいと思います。
1、コロニアルチェアとは。誕生の背景と歴史
コロニアルチェアは1949年にオーレ・ヴァンシャーによってデザインされたラウンジチェアで、コロニアル様式の家具からの影響を強く受けており、近代的でモダンなフォルムへとリデザインされているのが特徴です。
オーレ・ヴァンシャーが師事した北欧デザインの父、Kaare Klint(コーア・クリント)の意志がしっかりと受け継がれた、家具デザインの歴史に残るプロダクトです。
オーレ・ヴァンシャーは1903年デンマークで生まれました。デザイナーとしてだけでなく、デンマーク王立芸術アカデミーの教授としてもデンマークデザイン界に大きな業績を残しています。
2、デザインやディテールの魅力
全体的に平面的な部分が存在せず、細部に至るまで丁寧に仕上げられていることも特徴の一つで、寛ぎながらアームの先端部分を掌で包むと、その絶妙な丸みを帯びた柔らかい感触に驚かされます。
そうして時間を重ねるごとに木部の艶感が変化し、主人と共に良い時を育んでいきます。
アーム部分から脚部に沿って流れるような優雅なディテールは、コロニアル様式の家具からの影響を強く受けており、近代的でモダンなフォルムへとリデザインされております。
写真のようにソファサイドのラウンジチェアとして使っていただいてもその存在感・優雅さは際立ち、インテリアシーンに安定感を与えてくれます。
流れるようなフォルムのアームはベストな位置に配置され、リラックスして座って頂けます。
3、座り心地の特徴
コロニアルチェアの座面の角度は少し後ろの方に傾斜しているのが特徴です。
傾きすぎるでもなく絶妙な位置で留まっていますので、長時間座っていてもリラックスできるのと、背もたれは肩までしっかりと届き、全体重を安心して預けていただける構造です。
実際に座るとクッションに使用されたセミニアリンレザーのThor(トアー)のなめらかな肌触りと柔らかいクッションの組み合わせが心地良く、またベース部に張られた籐が重心をしなやかに受け止める効果もあります。
4、クッションの構造
クッションの中材にはウレタンチップとフェザーが混ぜ込まれたものが入っており、沈み込みにくく、硬すぎず柔らかすぎない張りのある座り心地です。
ウレタンチップとフェザーが混ざっているので、長時間座っていてヘタっているように感じても叩いて空気を入れてあげると元通り、ふんわりとした質感に復活してくれます。
フェザーの型崩れなどが気になるところですが、クッションの中材はキルティング仕様の中の小部屋に別れておりますので、型崩れの心配はございません。
5、当店にてコーディネートしてみました
写真のコロニアルチェアは、当店で人気のルイスポールセン社の照明や、現代の室内暖炉の名作 エコスマートファイヤーをバックに合わせてみました。
他の名作家具もコロニアルチェアの流れるような優雅なフォルムによってその美しさが際立っています。
ラウンジチェアとして、空間においてそれなりに面積を取るアイテムにも関わらず、
どのようなシーンにおいても柔軟に対応することのできるデザインは本当に少なく、希少な存在であると感じます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
眺めても良し、座っても良しの素晴らしいコロニアルチェアをぜひご検討いただければと思います。
ありがとうございました。
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この記事を書いた人 スタッフ N 建築設計の経験を生かし、インテリアコーディネートの図面や3Dプランの担当しています。休日は、好きなインテリアに囲まれて音楽を聴くことが楽しみです。気になる家具を自分のお部屋に置いてみたイメージ作りのお手伝いをいたします。