アトラクトの作る、コンパクトな少人数 オフィスインテリア
今回アトラクトのお届けするインテリアスタイリングは、USMハラーやハラーテーブルを基調としたインテリア空間に、アトラクトが取り扱う様々なオフィスチェアとをスタイリングして、少人数向けのコンパクトなオフィス空間をスタイリングしてみました。
当店に新しく入荷したVitra ACX（エーシーエックス）や、フリッツ・ハンセン タスク仕様のセブンチェア、トーネットのチェスカチェアなど、コンパクトオフィス空間でも十分に活躍するチェアに、今回も当店がお勧めする多灯分散照明方式を取り入れて、照明計画も立てています。
使用した製品の魅力を一点ずつご紹介していきます。
Vitra「ACX（エーシーエックス）」
ACX（エーシーエックス）は、Vitra（ヴィトラ）とイタリア人デザイナーであるアントニオ・チッテリオと協働で開発した10番目となるオフィスチェアで、構造、材料、生産、物流、メンテナンスなど、長く使い続けることができる耐久性と高い品質を兼ね備えた、持続可能性の高い設計が特徴です。
操作性はとてもシンプル。シートの高さを合わせるだけで座る人に合わせた最高の座り心地を自動的に実現します。
人間工学に基づいた必要な機能を持ちながら、すっきりとしたデザインで、豊富なカラーバリエーションのニット生地のカバーを取り揃え、オフィス空間にはもちろんホームオフィスにも最適なタスクチェアとなっております。
USMハラーテーブルと実際に合わせてみると、デザイン、素材感、カラーリング共に非常に相性が良く感じられました。
THONET「チェスカチェア」
チェスカチェアは、新しいものと古いものの魅力的な組み合わせが人気のチェアで、THONET（トーネット）社の持つ曲木技術をスチールパイプにも応用した、同ブランドのアイコン的存在です。
デザイナーはドイツデザインを代表する巨匠、マルセル・ブロイヤーです。1928年にデザインされたもので、スチールパイプによるキャンチレバー構造の椅子のパイオニアです。
ドイツ発のバウハウスデザインを象徴するデザインとしても有名で、紛れもない名作として誕生から現在に至るまで、スタイルのアイコン的存在となっている椅子です。
トーネットの伝統である曲げ木家具と枝編み細工とは対照的なもので曲げ木と枝編み細工で作られた椅子と背は伝統を表し、スチールパイプフレームは現在そして未来を表しています。
合理的でシンプルなフォルムは、枝編み細工の施しやクラシックな雰囲気を放ち、会議室、待合室、レストランや個人宅に至るまで、多様なシーンに調和するデザインであるのも魅力です。
チェスカチェアの特徴は「カンチレバー構造」という造りにあります。後脚がないその不思議なフォルムを可能にしているのは、鋼管という素材の可能性、またトーネット社が曲木技術を発明する際に培った技術力とプロダクトデザイナー、マルセル・ブロイヤーの手腕によるものです。
長い年月において世界中で名作として知られてきたチェスカチェアですが、実は現在再び世界のトレンドとして注目を浴びているのをご存知でしょうか。
特に若い世代において、インテリアスタイリングにチェスカチェアを選択される方はとても増えており、それは当店においても大変実感しています。
数々のカルチャー誌やインテリア誌への登場回数も特に増えていることから、今まさにトレンドと言えるインテリア製品の一つと言えるでしょう。
USMハラーデスクと合わせると非常に統一感があり、スチールの表情がさらに際立つ組み合わせになりました。
FRITZ HANSEN 「セブンチェア（3217）」
FRITZ HANSEN（フリッツ・ハンセン）の看板製品でもあるセブンチェアは、座面の仕様が何種類かありますが、中でもフルパディング仕様は、座面全体を覆うことでクッション性が高まり、近年その人気が急上昇中です。
この度ご紹介するのは、セブンチェア（3217） アームチェアを、エッセンシャルレザーのフルパディング仕様にしたモデルです。
アームとキャスターが付いておりますので、タスクチェアとして最適であるのと、ディテールの美しさは素晴らしい仕上がりだと感じます。
フルパディング仕様ともなると、板座と比較してその座り心地は一変します。高度なクッション性のもたらすフィット感は、背部分のしなりと相まって、ワンランク上の上質なセブンチェアに仕上がっています。
写真では、当店でも人気の高いUSMハラーと合わせてワーキングスペースを作ってみました。用途に縛られない機能性とデザインで、キャビネット機能も兼ねた優雅な佇まいを見せてくれます。
USMハラーで作ったローテーブル
フロア中央部には、USMハラーで作ったローテーブルを設置し、テーブルを挟んで、座った状態で歓談できるスペースを設けています。
オフィス空間にこのような座敷スタイルの休憩スペースがあるのは非常に珍しいのではないでしょうか。気軽に胡座を組んだり足を伸ばして一息つける、日本らしさのある空間となりました。
使用した照明を多灯分散照明方式でスタイリング
この度の多灯分散照明方式で使用した照明はルイスポールセン、アルテミデ、フロスと名だたる照明ブランドを織り交ぜて使用しました。
照明はタスクシーンを意識した多灯分散照明方式でスタイリングされており、集中する場面と、リラックスする場面、どちらとも柔軟に対応できる配置および組み合わせを意識して作りました。
それぞれの照明効果や空間に対しての役割などをご説明しながらご紹介していきたいと思います。
FLOS 「MOD.265 ウォールランプ」
FLOS MOD.265 ウォールランプは、スイングアームの端に付いたアンカー（重り）で全体の均衡を取る構造で、まるで重力に逆らっているかのような絶妙なバランス感覚を見せてくれます。
実際に製品を動かしてみると、光源の可動域がかなり広い事が分かります。
アーム部分の長さは2050mmで、ダイナミックに向きを変えることで、書斎のタスクライトや、ベッドサイド、さらにはダイニングテーブルを照らす照明として、様々な場所・用途で優雅な存在感を示します。
USMハラーのハラーテーブルと、B-Lineのボビーワゴン、そして同じくフロスのテーブルランプ、ベルホップと共に合わせ、ブランドならではアプローチを持つタスクライトとしてスタイリングしてみました。
イタリアのモダンなデザインと、シンプルでストイックなデザインのハラーテーブルが見事にマッチし、洗練された空間に仕上がっているのではないでしょうか。
Artemide 「TIZIO（ティチオ）」
実験装置のような大胆なデザインが特徴の、イタリアブランド Artemide（アルテミデ）から発表されたデスクランプ TIZIO（ティチオ）は、機能性・デザイン共に名作として世界に広く知られています。
2段になったアーム部には、それぞれカウンターウェイトによって絶妙なバランスをとっており、非常にスムーズな上下回転の軽妙な動作によって、90°から180°まで自在にお好みのアングルへと明かりを移動させることができます。
ベース部には、緑色のスイッチが配置されており、短く押すと点灯・消灯し、長押しすると調光となります。用途に応じて、デスクでの読書灯や、ベッドサイドでの灯りなど幅広く対応します。
ハラーテーブルとの相性は抜群で、機能的でシステマティックな雰囲気のタスクシーンとなりました。
Louis Poulsen 「PH 3/2 テーブルランプ」
ベージュ色のUSMハラーにタスク仕様のセブンチェアと、北欧らしさも感じるこちらのワーキングスペースに合わせた照明は、Louis Poulsen（ルイスポールセン）を代表する名作照明「PH 3/2 テーブルランプ」です。
電球の眩しさを遮り、卓上と空間に良質な光を広げる機能的でタイムレスなフォルムと、デザインされた1920年代を彷彿とさせる古典的美しさを保つデザインで、長い年月を経てもこのランプの価値は下がることなく、時が経つごとに流行に左右されない美しさが証明されているように思います。
シェードにガラスを用いたPHテーブルランプは、柔らかい反射光を生むよう、ハンドメイドの吹きガラスシェード内面にはフロスト処理を施すなど、材質と仕上げにはルイスポールセンならではのクラフツマンシップが活かされています。
セブンチェアやベージュ色のUSMハラーとの統一感はもちろん完璧で、北欧デザインの世界観とワーキングシーンとが見事に融合した、美しいインテリア空間となっているのではないでしょうか。
Louis Poulsen 「パンテラ 250 ポータブル」
ホワイトのUSMキャビネット上に置いているのは、当店でも大変人気の高いルイスポールセン 「パンテラ 250 ポータブル」です。
ヴァーナー・パントンが初めにデザインしたオリジナルモデルのパンテラが直径400mmの「パンテラ 400 テーブル」で、それをそのまま小さくした充電式のポータブルランプとなっておりますので、特性をしっかりと受け継ぎ、乳白アクリルのシェードからは、上質でソフトな光が上方に広がります。
従来のφ160mmタイプのパンテラポータブルと比較すると、より使用用途が広がり、デスク上やキャビネット上においてメインで使っていただけるサイズとなっています。3段階の調光機能はそのままに、防水規格（IP44）を搭載した仕様にグレードアップされています。
USMのようにシンプルモダンな家具との相性も非常に良く、硬くなりがちなオフィス空間の景色に照明効果も相まって、心地良い柔らかさをプラスできました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は3名ほどでの使用を想定したコンパクトな少人数オフィスをスタイリングしました。
美しいデザインが際立つ中に、オフィスシーンにおいて確かな機能性を発揮してくれるアイテムを厳選して配置された空間は、今までのオフィスのスタイルや概念にはない新しいものではないでしょうか。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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この記事を書いた人 スタッフ N 建築設計の経験を生かし、インテリアコーディネートの図面や3Dプランの担当しています。休日は、好きなインテリアに囲まれて音楽を聴くことが楽しみです。気になる家具を自分のお部屋に置いてみたイメージ作りのお手伝いをいたします。
