ガレット日和 vol.160(&Premium)
「&Premium」の9月号のタイトルは「猫がいる」。
確かに猫はいる。我が家にも4匹。全て雌猫。
伝統的に我が家には雄猫は少なかった。
10年程前に唯一雄猫だったタッ君が天国に召されて、以来新参者としての雄猫は
我が家にやって来ない。
取り立てて雄、雌の区別をしているわけでもなく、我が家の猫でも雄猫だとして見ればそのように見える猫もいるし(いや、ほとんど全てそう見える)、だからジェンダーの差が猫と生活する上で何らかの問題となって遡上することはない。
我が家の猫達に対する最大の不満と言えば、こと私との意志の疎通がうまくできないことだ。この一件に関して言えば、猫達にその罪を全てかぶせるのでもなく、自責の念を顧みながら猫達とのコミュニケーションを私も怠っていないのである。
であるとしても彼女達と互いの意志を酌み交わす事がなかなかできないでいるのだ。
彼女達が私に示す感情のうち、その4大要素である「喜怒哀楽」の、「怒」の部分だけが異様に増長されて私に向けられるのである。決して嫌がることをしてはいない筈だ。抱っこして尻尾をつかんでクルクルと回す。あくまで優しくだ。鼻の上を軽くチョコン、チョコンとコンパチする。あくまで撫でるようにだ。まさかそんなことで怒り狂うわけはないだろう。
君たちに喜びはないのか?哀しみはいいとして楽しくないのか?と、つい愚痴をこぼしたくなる。どこかボタンの掛け違いをしているのだろうか。
次回に続く。