Vitra Design Museum (ヴィトラ・デザイン・ミュージアム)
ヴィトラ・デザイン・ミュージアム(フランク・O・ゲーリー/1989)
世界で最も重要なデザイン博物館
Vitra(ヴィトラ)社の多様な側面を語る上で欠かすことが出来ないのが、世界的に活躍する建築家である、Frank Owen Gehry(フランク・O・ゲーリー)によって同社のヴィトラ・キャンパスに建設された、Vitra Design Museum(ヴィトラ・デザイン・ミュージアム)。
1989年にオープンしたヴィトラ・デザイン・ミュージアムは、豊富なデザインオブジェクトのコレクションなしでは考えらません。
Charles & Ray Eames(イームズ夫妻)、Alexander Girard(アレキサンダー・ジラルド)、Anton Lorenz(アントン・ローレンツ)、George Nelson(ジョージ・ネルソン)、Verner Panton(ヴェルナー・パントン)らの、優れた作品の他、数千点にも及ぶコレクションを誇り、世界でも他に類をみない家具やインテリア、そして建築の「デザイン美術館」として知られています。
建設当初は、同社のCEOであるロルフ氏のコレクションを保管することを目的に設計されたため、大きな構造にはなっていませんが、ファクトリーのエントランスを思わせるデザインや天井から突き出す煙突状の窓など、斬新なデザインのインパクトは、一度見ると忘れられません。
フランク・O・ゲーリーにとっても、ヨーロッパでは初めてのプロジェクト
アメリカ人である建築家フランク・O・ゲーリーにとっても、このヴィトラ・デザイン・ミュージアムがヨーロッパでは初めてのプロジェクトでした。白漆喰のファサード、亜鉛の屋根と非常にシンプルなものをベースに、幾何学的形状の立体求積法によって、一見すると個々の建物を分割してくっつけたような、ダイナミックで彫刻のようなデザインが取り入れられいて、この美学は、ゲーリーの後の作品であるビルバオ・グッゲンハイム美術館(1996)など、彼の主要なプロジェクトでも見る事ができ、このヴィトラ・デザインミュージアムは無機質さを感じさせないホワイトキューブを備えています。
ミュージアムの内部は白い壁で統一され、4つの展示ホールと約700平方の展示スペースから構成されており、主な光源は、建物の中央に配置した十字のトップライトから取り込む仕組みを採用しているので、壁面に窓のないニュートラルな博物館としての環境を満たしています。
所蔵の家具コレクションでは、曲げ木の家具など19世紀の近代的なデザインルーツからバウハウスを代表とするクラシックモダニズム、そしてスカンジナビアからイタリアまで戦後のミッドセンチュリーデザイン、1960年から70年にかけてのラジカルで実験的なオブジェクトやモジュール家具、メンフィスなどのポストモダンから現代の新工芸やサスティナブルデザインなど約6,000点にも及びます。
1,000点を超える照明コレクションでは、ヴィルヘルム・ワーゲンフェルトやリチャード・サッパーだけでなく、珍しい作品や希少なプロトタイプまでデザイン美学と技術革新に溢れる20世紀の多くの名作をコレクションしており、その他にもルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ、マルセル・ブロイヤー、ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライトなどのような建築家の作品も数多く所蔵。電子機器類ではブラウン社のディーター・ラムスの作品も含まれています。
このようにヴィトラ・デザイン・ミュージアムは、デザイン史において重要な作品を世界で最も多く保有しており、年2回開催されている企画展ではコレクションを一般公開しています。
また、学生や一般向けのワークショップなども定期的に開催されていることでも知られています。そして、ホールディングスにしては珍しく書籍、雑誌、他社の出版物やパンフレットや資料も包含しており、常に拡張され続けてる設計やアーキテクチャーの現在のトピックまでも常にアーカイブし続けています。
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