MARUNI COLLECTION ヒロシマアームチェア BY 深澤直人
マルニ木工のMARUNI COLLECTIONシリーズ ヒロシマアームチェアは、計算し尽くされたデザインと木工技術で、日本発のデザイナーズチェアとして世界的な地位を築いています。
他にはない座り心地の安定性
流行に左右されないスタンダードな形状をもったこの椅子は、インテリアのシーンを選ばず、用途は他の椅子に比べて圧倒的拡がりを持っています。
どのアングルからヒロシマアームチェアを眺めても、そのディテールが緩やかで優しい曲面を持っていることを感じ取っていただけるでしょう。
体にフィットする流線型のデザイン
アームから背もたれへと続く柔らかな曲面は、機械加工を経ながら最後には熟練された職人の手作業によって仕上げられています。
手を触れるだけですべすべとした木肌の磨き具合も実感いただけます。
各工程に人の目や手が加わることで、ヒロシマアームチェアの完成度がさらに高められているのです。
もっとも目にすることの多い背後から見る椅子の美しさ
ダイニングチェアやワーキングチェアなどは後ろ側から目にすることが最も多いと思われます。
名作と言われる椅子たちは、もともとどの角度から見ても美しさを備えています。
ヒロシマアームチェアの後ろ姿の美しさもその1つと言えます。
ヒロシマアームチェアらしい細部へのこだわり
椅子の脚部を見てみましょう。
正面から見る脚部は柾目模様で、さらにアーム部分と脚部の連結部分においても柾目に統一することで、自然な一体感を生んでいます。
下記写真は椅子を真横から見たものですが、脚部は板目模様となっています。
正面と同じようにアーム部分との連結部分も板目模様となっており、さらなる一体感を感じさせてくれます。
このように肘と脚の部分の木目を合わせることで、一本の木から削り出したような視覚を与えてくれるのです。
デザイナー(深澤直人氏)が最もこだわったもたれの肩の部分
人は食事をするときやワーキング中の合間には普通に正面を向いて座り背にもたれかかります。
食事やワーキングを終え、ひとたびリラックスするときには背もたれの斜めの部分を自然に使っていることに気づきます。
デザイナーの深澤直人氏はこの部分に最もこだわり、もたれの肩の部分に対して「溶かして欲しい」という表現をしました。
つまり溶けたように見える、これ以上ない柔らかい曲線を作り出して欲しい、という意味だったと言われています。
包み込まれるような背もたれの面の曲線
背もたれのちょうど隅の部分に背を当てると、確かに違和感なく、正面の背にもたれかかるのと同じような感覚を味わえるのです。
日常において人の気づかないささやかな面が、暮らしに役立ったり美しさを表現できたりするというデザイナー独自の考え方が、
生活の中でこそさりげなく,美しく際立つというヒロシマアームチェアの佇まいを実現しているのだと言えます。
次回はヒロシマアームチェアの素材や塗装の種類などをお届けします。
直近の納品事例
下段写真は直近に納品させていただいた診療所の待合室、診察室のヒロシマアームチェアです。
木の香り漂う建築空間とベストなマッチングです。
アトラクトラルゴ
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